【SEO】YMYLとE-E-A-Tとは?

かつてはバックリンク(外部被リンク)をたくさん集めたり、隠しテキストでWEBサイト内にコンテンツを大量に載せるようなSEO対策で順位改善される時代もありましたが、現在ではそのような本質とは乖離したSEO対策では順位は上がりません。昨今重要視されているのが、掲載されている情報がいかに信用できるものなのか、ユーザーにとって必要な情報なのかが大切になってきています。
そこで今回はSEOを考える上で大切なYMYLとE-E-A-Tについて説明していきます。

YMYLとは

2013年、Googleは「Your Money or Your Life」という概念を提唱しました。具体的には「個人の将来の幸福、健康、経済、または安全性に影響を及ぼす可能性があるページ」に対しては、より高品質な情報を担保しなければならなくなりました。
2022年12月に発表された品質評価ガイドライン(General Guidelines)によると以下7つの情報ジャンルに整理されます。

ニュース、時事問題

ビジネス、政治、テクノロジー、国際イベント等にまつわる重要なニュースを扱う情報ジャンルです。ただし、全てのニュースが必ずしもYMYLに分類されるわけではありません。(例:エンタメ、スポーツ、バラエティのニュースは一般的にYMYL対象外です。)

国民、政府、法律

政府機関・公共機関・社会福祉・法律問題(離婚手続きや遺言に関する情報等)などに関する情報ジャンルです。不正確な法的アドバイスが法的問題を悪化させる可能性があります。

金融

投資、税制対策、ローン、保険などに関する情報ジャンルです。

ショッピング

商品購入やサービスの役務提供など、主にECサイトなどの情報ジャンルです。

健康と安全

医療問題、薬品、病院、緊急時の備え、活動の危険性などに関するアドバイスや情報を扱う情報ジャンルです。

人々の集団、グループ

国籍、人種、宗教、性別などに基づいてグループ化された情報や主張を扱う情報ジャンルです。

その他

フィットネス、住宅情報、栄養、大学選び、就職等、大きな決断や人々の生活の重要な側面に関する情報ジャンルも対象となります。

このように日常生活に直結するような情報ジャンルでは、間違った情報があることによりユーザーに損害/不利益が生じないよう、これら情報群は評価基準が厳格に扱われます。

E-E-A-Tとは

こちらもYMYL同様にGoogleの「検索品質評価ガイドライン」に示されているもので、Webサイトのクオリティを評価するための基準です。具体的には以下4つの頭文字からきています。
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
いずれも高品質なコンテンツには欠かせないもので、これらの基準を満たすことこそがユーザーにとってより良いコンテンツであるとGoogleからみなされます。「E-E-A-T」はYMYL以外でももちろん重要ですが、YMYL領域では特に重要になるため、しっかりと把握しておく必要があります。これらの概念を一つ一つ確認していきましょう。

経験(Experience)

掲載されているコンテンツがオリジナルの経験や体験に基づいたものであるかを評価するための要素です。
サイトオーナーやコンテンツライター自身の体験や経験を踏まえ、それらがコンテンツに示唆として盛り込まれているかがカギになります。
例えば、レビューや口コミだったり、体験談といった情報はまさにこの「経験」に該当するコンテンツなので、ぜひ盛り込んでいきましょう。

専門性(Expertise)

専門的な知見を元に制作されたコンテンツが掲載されているかを見られる要素です。
サイト内のコンテンツを制作しているオーナーやライターが、そのコンテンツの分野において一定の知識・知見やスキル・ノウハウを保有しているのかが焦点となります。
特にYMYL領域のコンテンツの場合(例えばお金にまつわる金融関連コンテンツや健康に関わるヘルスケアコンテンツなど)、この専門性をしっかりと担保しないと評価につながりませんので、注意が必要です。

権威性(Authoritativeness)

第三者視点において、そのコンテンツが認識・認知されているかを見られる要素です。
他のサイトやSNSで引用されているコンテンツは、第三者からの評価を得ているとGoogleに判断されやすくなります。すなわち、どれだけ外部リンクを得ているかは一つの指標となり得ます。

信頼性(Trustworthiness)

掲載内容が正確であり、信頼するに足るものかを見られる要素です。
情報元が信頼できるコンテンツであったり、常に最新の情報にアップデートされていたりとユーザーに提供するコンテンツとして正しい情報なのかがポイントとなります。

なぜE-E-A-Tは重要なのか?

Googleが提唱しているユーザーファーストを体現している他なりません。一方で、ユーザーにとってより良い情報を提供できる検索エンジンとしてGoogleがユーザーから評価を高めることができれば、よりユーザーはGoogleを使い検索行動を実施するため、Googleからすれば、より広告収益を高めることにも繋がります。
このように双方がWIN-WINの関係となるため、高品質なコンテンツを提供することが必要であります。

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